初心者は市民農園と貸し農園どちらを選ぶべき?|初めてなら貸し農園がおすすめな理由

貸し農園と初心者の図

本記事はPRを含みます。

  • 農業を始めたいけど「市民農園」と「貸し農園」の違いが分からない
  • 初めて農業をやる人はどちらの畑を借りたほうが良いの?
  • 失敗しない方はどっちか教えて!!

農業初心者の中にはこんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

市民農園と貸し農園には大きな違いがあり、両者の違いを把握しておかないと畑を契約したあとに後悔することになります。

この記事では、市民農園と貸し農園の違いを解説しながら、初心者に貸し農園がおすすめな理由をご紹介します。

この記事を読むことで市民農園と貸し農園の違いが分かり、自分に合った畑を選ぶことができます。ぜひ最後まで読んで楽しい農業の第一歩を踏み出してください。

この記事でわかること
  • 市民農園と貸し農園の特徴の違い
  • 初心者には貸し農園がおすすめな理由
  • 畑を借りるときに注意するポイント
この記事を書いた人
  • 貸し農園の菜園アドバイザーとして勤務。
  • 野菜作りを学んで7年目。
  • ワンランク上の家庭菜園ができる情報を発信しています。
  • お問い合わせは「こちら」から。
みやび(@miyabi_ooo)と申します。

貸し農園と市民農園の特徴

そもそも貸し農園と市民農園の違いって何だろう?

以下の文章ではこのような疑問について解説していきます。

すでに理解しているという方は以下のボタンから読み飛ばし可能です。

\ 読み飛ばし可能 /

貸し農園の特徴

貸し農園とは民間企業や個人によって営利目的で運用されているレンタル畑のことです。

利用者が野菜作りに慣れていない人や子連れで多くの割合を占めているのが特徴です。趣味の範囲で野菜作りをする方にとって最高の環境が用意されています。

貸し農園のメリット・デメリット

メリット
デメリット
  • 農具がレンタルできる
  • 指導員が在中している
  • 畑以外の施設が充実している場合が多い
  • レンタル料が高い
  • 共同利用のため自由度が低い
  • 畑の広さが決まっている

さらに詳しく貸し農園と市民農園の特徴について知りたい方は以下のリンク先記事も併せてご覧ください。

貸し農園と市民農園のメリット・デメリットを徹底解説!」を見る

市民農園の特徴

市民農園とは、県や市によって運用されているレンタル畑のことです。

市民農園は営利目的ではなく、耕作放棄地の抑制や老後生活の支え、教育の場としての役割が与えられています。

市民農園の利用者の多くは野菜作りに慣れている人となっています。

市民農園のメリット・デメリット

メリット
デメリット
  • レンタル料が安い
  • 栽培の自由度が高い
  • 畑の広さを選べる場合が多い
  • 自分のタイミング以外で契約が切れる可能性がある
  • 農薬使用の有無でトラブルになりやすい
  • 栽培の知識や農具が必要

それぞれの特徴を比較

貸し農園と市民農園の特徴の中でも特に目を引くのが「サービス充実度」「レンタル料」です。

サービス充実度は貸し農園が圧倒的に優れています。

その一方で畑のレンタル料金は市民農園の方が安いです。

貸し農園と市民農園のレンタル料金相場の違いは以下の記事をご覧ください。

【料金・相場比較】貸し農園と市民農園の費用の違いを徹底調査-ベジベジドットコム

初心者は貸し農園がおすすめ

初心者が貸し農園か市民農園かで迷った場合、当サイトでは貸し農園の利用を強くおすすめします。

その理由は以下の通りです。

  • 必要な道具がすべて揃っていて余計なコストがかからない
  • 困ったときにはアドバイザーが助けてくれる

以下の文章では貸し農園が初心者におすすめな理由について詳しく解説していきます。

必要な道具がすべて揃っている

貸し農園では必要な道具がすべて用意されています。

初心者の方からすると野菜を育てるのにはどのような道具が必要なのか見当もつきません。

また、農具ひとつとっても様々な形状や種類があり、適している農具を購入するのは初心者には非常に困難です。

そのため必要な道具が全て揃っている貸し農園は初心者にとって大きなメリットとなります。

困ったときにはアドバイザーが助けてくれる

野菜を育てる上で栽培者は様々ことを気にする必要があります。

例えば、「土の栄養状態」「野菜の病気」「害虫」「マルチングの有無」「収穫適期」などがあげられます。

これらが一つでも抜け落ちると美味しい野菜は収穫できません。

また、これらのことを管理するには野菜に関する様々な知識や経験が求められ、初心者には無理なことです。

そこで、頼りになのが「貸し農園のアドバイザー」です。貸し農園では経験豊富なアドバイザーが優しく丁寧に野菜作りを教えてくれます。

野菜をうまく育てられるか心配な方も、アドバイザーの指導を受けると美味しい野菜を育てることができるようになります。

また、アドバイザーは栽培について教えてくれるだけでなく貸し農園でのトラブルを防ぐ役割があります。

貸し農園のトラブルについてはこちらで詳しく解説しています。併せてご覧ください

初心者が市民農園を選んではダメな理由

市民農園は貸し農園に比べ、準備から栽培までを栽培者の自主性に委ねられる傾向があります。

そのため、一般的に市民農園は初心者よりも経験者向けと考えられています。初心者が市民農園を選ばない方が良い理由としては次の2点があげられます。

初心者が市民農園を選んではダメな理由
  • 道具は自分で揃えなければいけない
  • 困ったときに助けてくれる人がいない

道具は自分で揃えなければいけない

貸し農園では農園に設置されている道具を借りることができます。

その一方で市民農園で借りることができるのは畑だけです。

栽培に必要な道具は全て自分で揃えなければなりません。種苗やクワなどの農具一式、長靴や手袋などの装備も必要です。

市民農園で借りられる畑は面積が広い場合が多く、電動農耕具や電動草刈機が必要になる場合もあります。このような大型農耕具も原則として自分で用意する必要があります。

それでは、市民農園を借りる際にはどんな道具が必要なのか次の見出しで具体的に見ていきましょう。

農業を始める際に必要な道具を以下にまとめました。農具、資材、装備に分けてご紹介します。

農業に必要な道具一覧

最低限用意するべき道具をまとめました。

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必要な農具
  • クワ:畝を作るときや除草するときなど幅広く使用する。
  • スコップ:土を掘るときに使用する。
  • シャベル:苗を植える時など小さな穴を掘るときに使用する。
  • レーキ:熊手ともよばれる。落ち葉や除草後の草をまとめる時に重宝する。
  • ホー:主に除草作業用として使用する。
  • ジョウロ:柔らかい水圧で植物に水やりができる。
  • 万能ハサミ:作物の収穫や剪定などに使用する。
  • マルチカッター:マルチに穴を開ける時に使用する。
必要な農業資材
  • 支柱、麻ひも:背の高い作物を育てる時などに使用する。
  • マルチ:畝を覆うためのビニールシート。
  • 各種ネット:防虫、遮光、鳥よけなどに使用する。
  • 各種肥料:土地や作物に合わせたものを使用する。
必要な装備
  • 長靴:水や土を避けるために着用する。
  • 手袋:防水使用のものが好ましい。
  • 帽子:熱中症や日焼けの予防のため着用する。
  • フェイスガード:害虫から顔を守るために着用する。
  • 虫よけスプレー:蚊などの害虫を避けるために使用する。

困ったときに助けてくれる人がいない

農業では臨機応変な対応力が必要となります。自然災害や害虫の発生などで栽培計画の通りに進まない場合があるのが農業です。

貸し農園ではアドバイザーが駐在しており、困ったときに指導を受けることができますが、市民農園はアドバイザーが駐在していません。

予想外のことが起きた場合に相談ができないため、初心者の方は困ってしまうことも考えられます。

また、地域の農家さんたちとの勉強会で知識を得たり、農家さんに相談したりすることもできますが、専業農家として活動していない方はそこまでの時間を割くことは難しいでしょう。

農園を借りた経験がない初心者の方は、困ったときに助けてくれるアドバイザーが駐在していている貸し農園の方が安心して栽培ができると言えます。

畑を借りるときに注意するべきポイント

初めて畑を借りる際は、何に注意して借りるべきか分からない方も多いのではないでしょうか。

契約後に「こんなはずではなかった!」と後悔することがないように、実際に畑を借りるときに注意するべきポイントを3つご紹介します。

畑を借りる際に注意すべき3つのポイント
  • 契約の前に下見に行こう
  • 貸し農園ならアクセス抜群
  • 農薬についての規定を確認

契約の前に下見に行こう

貸し農園で畑を借りる前には下見にいく事を強くおすすめします。理由は、インターネットや口コミでは手に入らない情報が多くあるからです。

見学や下見にいてみるとイメージを大きく違うということも多々あります。そうならないためにも下見は欠かせません。

以下の記事では貸し農園の見学や下見で注意すべきチェックポイントについて解説します。

下見のチェックポイント4つ
  • 園管理者やアドバイザーとの相性
  • 畑までの交通手段
  • 貸し出し道具の充実度
  • 作物の育ち具合

農園管理者やアドバイザーとの相性を確認

下見では農園管理者やアドバイザーと会える場合が多いため、農園管理者やアドバイザーがどのような人か確認することができます。

契約後の種々のトラブルを避けるためにも、下見の際には農園管理者やアドバイザーと積極的にコミュニケーションをとり、相性を確認しておくことをおすすめします。

また、アドバイザーが駐在している曜日や時間帯についても確認しておくことで、自分が教えてもらいたい日にアドバイザーがいつもいないという事態を避けることができます。

畑までの交通手段

契約後に畑まで徒歩で行くことを想定しているなら、下見に行く際にも徒歩で行きましょう。

実際の交通手段で下見に行くことで、移動にかかる労力がイメージできます。

「道具や収穫物を持った状態での移動ができそうなのか?」など、具体的なイメージを膨らませながら下見に行くと良いでしょう。

車での移動を想定している場合には、近隣住民とのトラブルを避けるため駐車場の有無を確認する必要があります。

畑までの距離としては、週に1-2度は通うことができる場所が望ましいです。水やりや除草などの管理に手が行き届かないと他の利用者に迷惑をかけてしまうため注意しましょう。

貸し出し道具の充実度

畑の農具を借りられる場合は、どんな道具が利用できるのか、道具の数に余裕はあるのかを確認する必要があります。

自分が使いたい道具がない場合や、道具の数に限りがありいつも他の利用者に借りられている場合は、自分で道具を準備することになっていしまいます。

また、水を自由に使用できない場合は水やりのための水を持ち運ぶ必要があるため、水が自由に使用できるかについても確認しましょう。

作物の育ち具合

下見では畑全体の作物の育ち具合を確認することが大切です。畑の土壌や水はけの具合により、作物の育ち方が左右されます。

作物が枯れているような元気のない畑ではなく、生き生きとした生命力にあふれている畑か確認しましょう。

また、契約しようとしている区画が他の区画よりも低い場所にある場合、天候不良時の浸水などについても農園管理者に確認する必要があります。

畑までのアクセスを確認

貸し農園はアクセスが抜群です。

市民農園は一般的に駐車場や駐輪場が整備されていませんが、貸し農園は都心や駅周辺を除き、基本的に駐車場や駐輪場が整備されています。

収穫した作物を持ち帰るときなど、車を利用する場合に大変便利です。

最近は駅ビルの屋上などにも貸し農園が開かれており、車を持たない人たちにとってもアクセスは抜群であるといえます。

農薬についての規定を確認

作物の栽培と農薬は密接な関わりがあるため、農薬についての規定の確認も大切なポイントです。

自分が農薬を使用したいと考えていても、農薬禁止という規定のある畑では当然ながら農薬を使用できません。

農薬については畑によって詳細な規定がある場合が多いため、下見の際にきちんとルールを確認しましょう。

自分がどんな方法で作物を栽培をしたいのか考え、ルールを守りながら楽しく栽培できる畑を選ぶことが大切です。

初心者が畑を借りたらやるべきこと

畑を借りられた!
野菜を作り始めるには次は何をすればいいんだろう?

初心者の方が畑を借りた後、まず初めにやるべきことを解説していきます。

結論から言うと、「土づくり」と「野菜決め」です。それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

土づくり

まずは土づくりをします。土は野菜を作るうえで非常に大切な要因です。もし、土づくりを十分に行わずに野菜を栽培すると

  • 野菜が十分に育たない
  • 病気にかかって枯れてしまう
  • 水たまりができて植物が水につかってしまう

など、様々な悪影響があります。そのため、土づくりは重要なのです。

土づくりの具体的な方法は以下の記事でまとめていますので併せてご覧ください。

\ 畑を借りたら絶対にやるべき畑を耕す方法3選 /

育てる野菜を決める

次に育てる野菜を決めましょう。初心者にとって野菜選びは重要です。なるべく、育てやすい野菜を選ぶようにしましょう。

また、野菜を選ぶ条件として

  • 季節に合っているか
  • 病気にかかりにくいか
  • あまり人の手を必要としないか

などが挙げられます。

初心者に貸し農園をおすすめする理由まとめ

この記事の結論
  • 初心者には貸し農園がおすすめ
  • 畑を借りる際に注意すべきポイントは「下見に行く」「アクセス確認」「農薬規定の確認」の3つ

この記事では「初心者には貸し農園がおすすめな理由」について詳しく解説してきました。

貸し農園にしようか市民農園にしようかにで迷っている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

また、貸し農園には市民農園に比べて利用料金が高いというデメリットがあります。少しでも初期費用を抑えたい方は市民農園の利用も視野に入れるようにしましょう。

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この記事を書いた人

・みやびと申します
・野菜を学んで7年目の20代
・無農薬野菜についての情報を発信しています!

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