玉ねぎの苗の保存方法を解説!長期保存するために必要な4ステップを紹介

玉ねぎの苗の長期保存方法
  • 玉ねぎの苗を買ったけれど、まだ畑の準備が終わっていない
  • 気温が低くて、植え付けるにはまだ早すぎる
  • 予定よりも早く苗が届いてしまい、どうすればいいか分からない

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では玉ねぎの苗の長期間保存を可能にする保存方法やそのコツについて詳しく解説していきます。

玉ねぎの苗はどのくらい持つ?

玉ねぎは生命力が強く、とても丈夫な植物です。

たとえ葉が折れたり黄色くなっていても、根が生きていれば植え付け後に元気に成長する力を持っています。

しかし、何もせずに放置してしまうと苗はすぐに乾燥したり蒸れてしまい、数日間で枯れてしまうことも。

この記事で紹介する玉ねぎの苗の最適な保存方法を実践すれば、1週間以上、場合によっては1か月ほど健康な状態を維持できます。

玉ねぎの苗の保存方法

玉ねぎの苗をできるだけ長く保存するためには、「乾燥」と「過湿」の両方を防ぐことが重要です。

苗が乾燥しすぎると水分が不足して枯れてしまいますし、反対に湿度が高すぎても蒸れてしまい腐る原因になります。

つまり、苗に適度な水分を保つように配慮しながら、蒸れないように管理することがポイントです。

以上のことを踏まえたうえで、ここからは簡単に実践できる効果的な保存方法を4つのステップで解説します。

玉ねぎの苗の保存方法手順
  1. 根を水につける。
  2. 濡らした新聞紙で根を包む。
  3. 新聞紙で全体を包む。
  4. 冷蔵庫で保管する。

根を水につける

玉ねぎの苗を保存する前準備として、水を入れたバケツやトレーに玉ねぎの苗を入れて、1〜2時間ほど根から水を吸わせるようにしましょう。

苗に水分を含ませておくことで、乾燥によるダメージを防ぐことができます。

ただし、以下の2点に注意しましょう。

  • 根だけが水に浸かる状態にする。
  • 長時間水に浸けっぱなしにしない。

とくに気をつけていただきたいのが、与える水の量です。

根さえ水に浸かっていれば十分に役割を果たすので、苗を水没させるほどの水量は必要ありません。

むしろ、玉ねぎの葉まで水に浸けてしまうと、呼吸ができなくなり苗を弱らせる原因になります。十分に注意するようにしましょう。

濡らした新聞紙で根を包む

玉ねぎの苗を長期保存するためには、根の乾燥を防ぐことがなにより大切です。

苗が水分を必要としたときに根からしっかり吸収できるよう、濡らした新聞紙で根を包んでおきましょう。

具体的なやり方は以下の通りです。

  • 新聞紙に水を含ませたあと、滴らない程度に軽く絞る
  • 濡れた新聞紙で玉ねぎの根を包む
  • 包むのは根だけにし、茎や葉の部分は包まない

根以外の部分を濡れた新聞紙で包まないようにしましょう。

葉や茎まで覆ってしまうと、湿気がこもり、腐ってしまう原因となります。

新聞紙で全体を包む

根の乾燥を防いだあとは、玉ねぎの苗全体を乾いた新聞紙で優しく包みましょう。

新聞紙には適度な保湿効果があるため、水分の蒸散が抑えられ、苗の乾燥を防ぐことができます。

新聞紙で包む時のポイント

  1. 玉ねぎの苗を包むときは、葉をすべて包み込むのではなく、複数の苗をゆるく束ねるようにする。
  2. ギュッと強く縛ると葉が折れたりちぎれたりするため、優しく包む。
  3. 苗同士を押し付けすぎないようにし、通気性を確保する。

新聞紙で包んだ苗をポリ袋やポリ容器に入れ、密閉して保存するのは避けましょう。

容器内に湿気がこもってしまうため、苗が腐る原因となります。

冷蔵庫で保管する

新聞紙に包んだあとは、冷蔵庫の野菜室に入れて10℃前後の環境で保存しましょう。

低温で管理することにより苗の成長活動が弱まり、水分の蒸散を抑えることができます。

また、苗を冷蔵庫に入れる際は立てた状態で保管するのが望ましいです。

植物は上に向かって成長する性質があるので、玉ねぎの苗を横倒しにしておくと葉が上に伸びようと反ってしまいます。

曲がった苗だと畑に植えたあとの生育が悪くなるため、保存の際は立てた状態をキープするようにしましょう。

もし自立させることが難しい場合は、受け皿やトレーに入れておくと安定させることができます。

玉ねぎの苗を長期保存するコツ 

玉ねぎの苗は、これまで紹介した方法を実践すれば1週間は保存できます。

しかしなかには、植え付けする適切なタイミングがなかなか訪れず、1週間以上苗を保存しなければいけないケースもあるかもしれません。

ここからは、1週間以上の長期保存をする際に取り入れていただきたいポイントを紹介します。

定期的に新聞紙を替える

苗を冷蔵庫で保管しているとはいえ、根を包んでいる新聞紙の水は次第に状態が悪くなっていきます。

水の腐敗は植物を枯らす原因となるので、定期的に濡れた新聞紙を替えるようにしましょう。

また、冷蔵庫の中はとても乾燥しているため、濡らしておいた新聞紙が予想以上に早く乾き切っている可能性もあります。

根が乾燥してしまえば玉ねぎの苗はすぐに枯れてしまうため、状態のチェックも兼ねて定期的に新聞紙を交換することが望ましいです。

植物活力剤を使う 

玉ねぎの苗を元気な状態で長く保存したい場合は、植物活力剤の使用を検討しましょう。

植物活力剤は、人間に例えるなら「栄養ドリンク」のようなもの。疲れて弱りかけた苗に必要な栄養を補い健康な状態を維持する手助けをしてくれます。

植物活力剤には、苗の成長に必要なビタミン類や鉄・マンガンなどの微量要素が含まれているため、苗の状態を整えるのに最適です。

玉ねぎの苗は、葉が黄色くなっても根が生きていれば植え付け後も成長しますが、葉色が青々としている状態のほうが生育が良く、植え付け後の成長もスムーズになります。

そのため、保存の初期段階から植物活力剤を苗に与えておくと、苗のコンディションを良好に保ちやすくなるので、ぜひ上手に活用してみてください。

玉ねぎの苗の保存方法まとめ

この記事では、すぐに植えつけない玉ねぎの苗を長期間保存できる方法について解説しました。

玉ねぎの苗をできるだけ長く保存するためには、「乾燥」と「過湿」を防ぐことが重要です。

保存する場合は、以下の4ステップを実践しましょう。

  • 根を水につける。
  • 濡らした新聞紙で根を包む。
  • 新聞紙で全体を包む。
  • 冷蔵庫で保管する。

玉ねぎの苗を長期保存するためのコツは以下の通りです。

  • 定期的に新聞紙を交換する。
  • 植物活力剤を使用する。

ちょっとした工夫で、玉ねぎの苗を健康な状態で長持ちさせることができるので、ぜひこの記事の内容を参考に玉ねぎ苗の長期保存に挑戦してみてください!

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