菌ちゃん農法はマルチなしでもできるのか|マルチなしの実践で気をつけることを解説

この記事はPRを含みます

  • 菌ちゃん農法ってマルチ必須なの?
  • 用意するの面倒だしビニールを使う農業は少し抵抗あるな…
  • 菌ちゃん農法はマルチなしでもできるか教えて!

菌ちゃん農法とは最近話題の糸状菌を利用した農法のことです。

菌ちゃん農法は農薬はもちろん有機肥料も使わないため限りなく自然農法に近いものと言えます。

そんな菌ちゃん農法ですが、土づくりをする過程でマルチを使用します。

自然農法を実践したいと思い菌ちゃん農法に興味を持った方の中には「マルチなしでもできないかな?」などと思う方も多いはず。

そこで、この記事では菌ちゃん農法実践経験があり、菜園アドバイザーとして働く筆者が菌ちゃん農法はマルチなしでもできるのかについて解説していきます。

この記事を読むことで菌ちゃん農法におけるマルチの役割と必要なのかについて理解できます。

この記事を書いた人
  • 貸し農園の菜園アドバイザーとして勤務。
  • 野菜作りを学んで7年目。
  • ワンランク上の家庭菜園ができる情報を発信しています。
  • お問い合わせは「こちら」から。
あおいと申します。

菌ちゃん農法はマルチなしでもできる?

この記事の結論は

「マルチなしでも菌ちゃん農法自体は成立するが失敗する可能性が高い」

です。マルチは菌ちゃん農法において重要な役割があり、菌ちゃん農法の公式書籍でもなるべく使用するようにと書かれています。

では、マルチがあるとどのような良い効果があるのでしょうか。また、なぜ失敗しやすくなるのでしょうか。

以下で詳しく解説していきます。

菌ちゃん農法でマルチが使われる理由

菌ちゃん農法で使われている黒マルチシートには様々な機能や役割がありますがどのような点が評価され菌ちゃん農法で使用されているのでしょうか。

菌ちゃん農法でマルチが使われる理由について3つ紹介します。

適度な水分が保たれる

菌ちゃん農法でマルチが使用されている理由として適度な水分が保たれることが挙げられます。

もし、マルチが無いと畝の表面の水分は簡単に蒸発してしまい、すぐに水分不足になってしまします。

水分は糸状菌をはじめとする微生物が有機物を分解したり増殖する際に重要なもので菌ちゃん農法において適度な水分は必要不可欠です。

以上の理由からマルチが重要視されています。

畝を風化から守る

マルチを使用することで畝を風化から守ってくれます。

風化とは風や雨などによって朽ちたり崩れたりすることで、畝の場合だと、雨によって削られたり風によって土の量が減っていくことが挙げられます。

高畝が特徴である菌ちゃん農法にとって非常に重要な役割と言えます。

マルチを使わないことのメリット

ここまでマルチのメリットについて紹介してきましたが、反対にマルチを使わないことによるメリットはあるのでしょうか。

マルチを使わないことによるメリットは以下の2つだと考えます。

  • 買わなくていいので安価に菌ちゃん農法にチャレンジできる
  • 石油由来のマルチを使わないことで持続可能型農業に貢献できる

マルチは意外と高いので使わなくていいのであれば安価で菌ちゃん農法ができます。

マルチなしの菌ちゃん農法で気をつけること

ここまで菌ちゃん農法におけるマルチの役割や必要性について紹介してきました。しかしながら、それでもマルチを使わずに実践してみたい!という方も多いはず。

そこでマルチなしで菌ちゃん農法をする際、気をつけるべきことについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください

マルチなしの菌ちゃん農法で気をつけることは以下の2つです。

  • 畝の水分が切れないようにする
  • 畝が崩れないようにする

それぞれ詳しく解説し、解決策も併せて紹介していきます。

畝の水分が切れないようにする

マルチなしで菌ちゃん農法を実践する際、畝の水分が無くならないように注意しましょう。

水分は糸状菌をはじめとする微生物が活動するうえで必要不可欠なもので水分が無ければ菌ちゃん農法は成り立ちません。

マルチがない場合想像よりもすぐに水分が蒸発してしまうため定期的な散水が必要です。

畝の保水対策

畝の水分を保つために3日に1回ほどの散水をおすすめします。

畑が水はけのよい砂質な土壌なのか保水性がある粘土質な土壌なのかで散水頻度が変化します。

畑の状態に合わせて散水頻度を調整しましょう。

また、マルチの代用として刈り草や不織布を畝にかけておけば水分蒸発量を大きく軽減できます。

畝が崩れないようにする

マルチをかけていない畝は風化により崩れたり、土が流れていきやすくなっています。

特に菌ちゃん農法特有の高畝はその被害を受けやすく、畝に入れていた有機物が露出していたり、畝が削れて畝高が低くなっていたりなどが挙げられます。

そのため、畝が崩れたり有機物が露出しないように細心の注意が必要です。

畝の風化対策

菌ちゃん農法の畝を守るためには定期的に畝の形を整えてあげることが重要です。

具体的には、雨で流れた土を再度盛りなおしてあげることや露出している有機物を埋めなおすなどです。

菌ちゃん農法では有機物を2ヶ月に1度ほど加える作業がありますのでその際に一緒に畝の形も整えるようにするといいかもしれません。

マルチなしで菌ちゃん農法はできるのかまとめ

この記事ではマルチを使用しなくても菌ちゃん農法はできるのかを中心にマルチの役割などについてまとめてきました。

この記事の要点をまとめると以下の通りです。

  • 菌ちゃん農法はマルチなしでもできるが、失敗しやすくなる
  • マルチは畝の保水と保護を目的として使っている
  • マルチを使用しない場合「保水対策、、リンク」と「風化対策」が重要

ぜひ菌ちゃん農法を実践する際にマルチ有無についての選択の参考にしてみてください!

自然に優しいマルチを紹介

マルチはプラスチック製のものだけではないって知っていますか?

ここで紹介するのは「生分解性マルチ」です。

生分解性マルチは通常のマルチとは異なり土に残ったとしても簡単に微生物に分解され、自然に帰ります。

そのため、通常のマルチに比べて生分解性マルチは比較的自然に優しいものとなっています。

マルチが土壌に残り続けることによる自然環境への負荷を考えてマルチの使用を悩んでいる方はぜひ生分解性マルチを検討してみてください。


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