- 夏に植えられる野菜ってどんなのがあるのかな?
- 初心者だからほったらかしでも育つ簡単な野菜が良いな
- ほったらかしで育つ夏植え野菜を教えて!!
この記事では「ほったらかし栽培におすすめ夏植え野菜5選」を紹介します。
この記事を読むことでほったらかし状態で野菜を育てられるようになり、初心者や忙しい方でも家庭菜園を楽しむことができます。
- ほったらかしで育つ野菜の特徴
- ほったらかし栽培に適した夏植え野菜8選
- 夏植え野菜をほったらかしで栽培するためのポイント
ほったらかし栽培に適した夏植え野菜8選
ほったらかし栽培に適した夏植え野菜を紹介します。
ここで紹介する野菜はいずれも初心者でも簡単に栽培することができますのでぜひ挑戦してみてください!

それぞれの野菜について詳しく解説していきます。
スイカ

苗植え付け | 収獲 |
4月下旬から5月上旬 | 8月から9月 |
スイカはつるの勢いが良く、初心者でもほったらかしで簡単に育てられます。
また、スイカはホームセンターなどで売っている接ぎ木苗を利用することでより簡単に大きく甘い実を収穫可能です。
土づくりや畝づくりなどスイカのほったらかし栽培の方法については別記事で詳しく解説しています。注意点も紹介していますのであわせてご覧ください。

とうもろこし

苗植え付け | 収獲 |
4月下旬から5月上旬 | 7月から8月下旬 |
とうもろこしは以下の3つのことから、ほったらかし栽培に向いていると言えます。
- 根が深く張り丈夫
- 光合成が活発
- 栽培中の管理作業が少ない
その一方でとうもろこしはカラスによる食害を受けやすいため、対策が必要です。カラス対策さえしっかりとすれば比較的簡単に栽培できます。
カラス対策や土づくりについては別記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

かぼちゃ

苗植え付け | 収獲 |
4月下旬から5月上旬 | 7月から9月 |
かぼちゃは病気に強く、虫の被害も受けにくい野菜です。そのため、初心者や忙しく管理作業があまりできない方でも育てやすく人気です。
ほったらかし状態でのかぼちゃ栽培のコツや注意点は別記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

さつまいも

さつまいもは生命力が非常に高く、ほったらかしでも元気に育ちます。
また、肥料もほとんど必要なく、植え付け後は放置でも十分育つため、ほったらかし栽培に向いている野菜と言えます。
苗植え付け | 収獲 |
4月下旬から5月上旬 | 9月から10月 |
土づくり
さつまいもは、水はけが良くて「やや、やせた土」を好みます。
pHは5.5〜6.0くらいの弱酸性の土壌が最適です。
元肥は少なめに与えるようにしましょう。特に窒素が多すぎると「つるぼけ」という、つるばかり伸びて芋が育ちにくくなる現象が起こるため注意が必要です。
畝づくり
「排水性を高める」「芋が大きくなるスペースを確保する」ために高畝にします。
目安としては、高さ30cm以上、幅は60cm以上あると安心です。
苗を植える間隔は30〜40cm以上とるようにしましょう。また、マルチシート(黒いビニールシート)を使うと地温が上がりやすく雑草も抑えられるため非常に便利です。
つる返し
生育が進むと、さつまいものつるが地面に触れて、そこから根を出し始めることがあります。このまま放っておくと、栄養が分散してしまい芋に栄養が届きにくくなります。
そこで行うのが「つる返し」という作業です。
つるを土から軽くはがして持ち上げ、葉の上に乗せることで栄養を芋に集中させる効果があります。
つる返しをしないと絶対に育たないというわけではありません。余裕があるときの片手間でやることをおすすめします。
大葉(シソ)

大葉は虫食い被害を受けにくいためほったらかし栽培に向いている野菜です。
大葉は成長した葉から少しずつ収穫することで長期間楽しむことができます。
種まき | 収獲 |
4月から5月 | 6月から10月 |
土づくり
大葉を元気に育てるには、通気性・排水性・保水性のバランスが取れた土が重要です。
植え付けの2週間前に苦土石灰で酸度を調整し、完熟堆肥と肥料を混ぜてよく耕しましょう。
畝づくり
大葉は過湿が苦手なため、畝は15cmほどの高さでしっかり水はけを確保しましょう。
株間は20~30cm空けることで風通しが良くなり、病気を予防できます。
オクラ

オクラは葉や茎が丈夫で、虫被害もあまり無いためおすすめです。
根も広くひろがるり、しっかりと自立するため支柱などの管理作業が不要な点もほったらかし栽培に向いていると言えます。
苗植え付け | 収獲 |
4月下旬から5月上旬 | 9月から10月 |
土づくり
オクラは弱酸性の土壌(pH6.0〜6.5)を好みます。植え付けの2〜3週間前に土壌の酸度を調整しましょう。
また、オクラは直根性で根を深く張るため、深く耕すことで根の生育を助けます。元肥として堆肥や油かすを均等に混ぜ込み、肥料の偏りを防ぐことが重要です。
畝づくり
オクラは多湿を嫌うため、排水性の良い畝づくりが欠かせません。畝の高さは10〜15cm、幅は50〜60cmが基本です。排水性が悪い場合は畝の高さを20〜25cmに調整しましょう。
また、畝間を20cm以上確保することで、風通しが良くなり病害虫の予防にもつながります。
モロヘイヤ

モロヘイヤは病害虫に強く、高温多湿や痩せた土地にも適応できる丈夫な野菜です。成長が早く、繰り返し収穫できるため、こまめな手入れが不要で初心者にも扱いやすいのが特徴です。
種まき | 収獲 |
5月から6月 | 7月から10月 |
土づくり
モロヘイヤは高温多湿を好む夏野菜で、丈夫で育てやすい反面、適切な土壌環境が収穫量に大きく影響します。
植え付けの2週間前には苦土石灰や完熟堆肥を施し、土壌の酸度を調整しながら耕しておくことが大切です。
畝づくり
畝は高さ10cm、幅50cm程度に整え、排水性と通気性を確保しましょう。マルチングを施すことで、地温の維持や雑草の抑制にも効果的です。
ズッキーニ

ズッキーニは病害虫に強く、成長が早いためほったらかし栽培に向いています。
栽培の手間が少なく簡単に育成可能です。連作障害も少なく、初心者にも最適です。
苗植え付け | 収獲 |
3月下旬から5月 | 6月から8月 |
土づくり
栄養豊富な土を好みます。三大栄養素のバランスが良い元肥をしっかりと入れるようにしましょう。
ズッキーニ栽培における最適なpHは5.9から6.5です。植え付け2週間前までに調整しておきましょう。
畝づくり
ズッキーニ栽培では高さ10cm以上、幅60cm以上の畝を作りましょう。
雑草防除のため黒マルチシートの使用をおすすめします。
ほったらかし栽培に向いていない夏植え野菜
上記ではほったらかし栽培に向いている夏植え野菜について解説してきました。
その一方で「ほったらかし栽培に向いていない野菜」も多く存在します。以下の文章ではほったらかしが向いていない野菜の特徴について紹介していきます。
失敗を避けるためにもぜひ参考にしてみてください。
背が高くなる野菜

成長する過程で背が高くなる野菜はほったらかし栽培に向いていません。
具体的には「きゅうり」「トマト」などが挙げられます。
これらの野菜は「支柱立て」や「つるの誘引」など途中の管理作業が必要不可欠です。そのためほったらかし状態で栽培するのは難しく、ほったらかし栽培には不向きと言えます。
大きな実をつける野菜

大きな実をつける野菜はほったらかし栽培に向いていません。
具体的にはナスやトマトが挙げられます。
これらの野菜は実をつける際に多くのエネルギーを必要とするため、ほったらかし栽培では肥料不足になりがちです。
また、実をつける野菜の中でも「とうもろこし」や「かぼちゃ」など光合成が活発で丈夫な野菜は冷害で、ほったらかし状態でも栽培しやすくなっています。
夏植え野菜をほったらかしで栽培するためのコツ
夏植え野菜をほったらかしで栽培する際のコツと重要ポイントについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
マルチをはる

ほったらかし状態で野菜を栽培する際は「マルチシート」を使うようにしましょう。
特に黒色マルチシートがおすすめです。
マルチシートを使うことで
- 水持ちが良くなり水やりがほとんど必要なくなる
- 肥料持ちが良くなり元肥だけでも十分育つ
- 雑草が生えにくくなり除草作業がいらなくなる
など、様々なメリットがあります。
元肥を入れる

ほったらかし栽培でありがちな失敗として「肥料不足」が挙げられます。
肥料不足にならないためにも、しっかりと元肥を入れるようにしましょう。
また、元肥には効果が長持ちする鶏糞堆肥がおすすめです。鶏糞堆肥は栄養素がバランス良く含まれており、効果の持続時間も長いためほったらかし栽培に最適と言えます。
ほったらかし栽培におすすめな夏植え野菜8選まとめ
この記事では「ほったらかし栽培におすすめな夏植え野菜8選」について解説しました。
この記事の要点をまとめると以下の通りです。
- スイカ
- とうもろこし
- かぼちゃ
- さつまいも
- 大葉(シソ)
- オクラ
- モロヘイヤ
- ズッキーニ
- キュウリやトマトなど背が高くなる野菜
- 大きな実をつける野菜
- 黒マルチシートを使って管理作業を減らす
- 鶏糞堆肥を元肥としてしっかりと入れる
この記事を参考にぜひ夏のほったらかし栽培に挑戦してみてください!
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