【菌ちゃん農法】メリット・デメリットについて解説!!

菌ちゃん農法メリットとデメリット

この記事はPRを含みます

  • 最近、菌ちゃん農法が流行ってるって聞いたけど…
  • 菌ちゃん農法ってどんな感じなの?
  • 菌ちゃん農法のメリットとデメリットについて教えて!

菌ちゃん農法は糸状菌を利用した農法のことで家庭菜園を中心に流行しています。

この記事では貸し農園の菜園アドバイザーとして普段、家庭菜園を教えている筆者が菌ちゃん農法のメリットとデメリットについて紹介していきます。

この記事を読むことで菌ちゃん農法の良い面と悪い面を理解することができ、実践に活かすことができます。

この記事で分かること
  • 菌ちゃん農法のメリット
  • 菌ちゃん農法のデメリットと解決策
  • 菌ちゃん農法が向いている人の特徴
この記事を書いた人
  • 貸し農園の菜園アドバイザーとして勤務。
  • 野菜作りを学んで7年目。
  • ワンランク上の家庭菜園ができる情報を発信しています。
  • お問い合わせは「こちら」から。
あおいと申します。

菌ちゃん農法のメリット

メリット の性

まずは、菌ちゃん農法のメリットについて3つ紹介します。この記事で紹介するメリットは以下の通りです。

メリット
  • 無農薬で野菜がつくれる
  • 無肥料で野菜がつくれる
  • 畑を耕す必要がない

それではひとつずつ詳しく解説していきます。

無農薬で野菜がつくれる

菌ちゃん農法では農薬を使わないくても虫による食害や病原菌感染が少ないため無農薬で野菜を育てることができます。

ここで疑問に思うのが、なぜ菌ちゃん農法では虫が付きにくいのかについてですが、菌ちゃん農法の公式書籍では「菌ちゃん農法で育てる野菜は非常に健康なため野菜自身が虫に対する抵抗性を強く持っているから」と紹介されていました。

もちろん、完璧に食害が無くなるわけではないですが通常の無農薬栽培に比べて食害の軽減が期待できます。

無肥料で野菜がつくれる

畑を耕す女性

菌ちゃん農法では無肥料で野菜を育てることができます。

その理由は糸状菌が有機物を分解して野菜が吸収する栄養に変えてくれるからです。

そのため菌ちゃん農法では100%自然由来のものだけで野菜を育てることができ、非常に自然に優しい農法であると言えます。

また、糸状菌の役割は有機物を分解するだけでなく、野菜の根と繋がり共生関係となることで糸状菌が広い範囲から栄養を吸い上げることも紹介されています。

連作障害が減る

菌ちゃん農法では連作障害が軽減されるという特徴があります。

連作障害とは同じ場所に同じ種類の野菜を連続して植えることによって発生する障害のことで、病気にかかりやすくなるなどの被害があります。

しかし、菌ちゃん農法では糸状菌によって土のメンテナンスが行われるため連作障害を受けにくくなっています。

連作障害の詳細や糸状菌による土のメンテナンスの内容などについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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畑を耕す必要がない

畑を耕す様子

菌ちゃん農法では一度畝を作った後は数年間畑を耕す必要が無いため労力面で大きなメリットがあります。

畑を耕さなくてもよいとされる理由は、糸状菌が土を団粒構造化して土づくりをしてくれるからです。

従来であれば人の力で土を掘り起こすことで土づくりをしていましたが菌ちゃん農法では糸状菌が代わりにやってくれるため大きく労力が軽減されます。

菌ちゃん農法のデメリット

デメリットに悩む

ここまで菌ちゃん農法のメリットについて紹介してきましたが、反対にデメリットはあるのでしょうか。

以下の文章では筆者が菌ちゃん農法の公式書籍を読んで感じたデメリットについて3つ紹介します。これらのデメリットを把握したうえで菌ちゃん農法に挑戦してみるといいかもしれません。

ここで紹介する菌ちゃん農法のデメリットは以下の通りです。

デメリット
  • 土づくりに3ヶ月ほどかかる
  • 畝を作るのが大変
  • 材料集めが大変

それぞれについて詳しく解説していきます。

土づくりに3ヶ月ほどかかる

時間 時計

菌ちゃん農法では糸状菌を育てて土づくりが完了するまでに最低でも3ヶ月かかります。また、11月から2月などの気温が低い時期は糸状菌の活動が弱くなるのでさらに長い期間を必要とします。

家庭菜園における3ヶ月はおおよそ1シーズンほどの期間であるため、菌ちゃん農法で夏野菜を育てるには春先から準備しておかなくてはいけません。

このように慣行農業に比べて野菜を作り始めるのに時間がかかるといった点はデメリットと言えます。

畝を作るのが大変

菌ちゃん農法では特有の高畝をつくる必要があり、人によっては大変な作業と感じる場合もあると思います。

可能であれば複数人で行うことをおすすめします。

具体的には、菌ちゃん農法の畝は幅130cm、高さ45cmと通常の畝に比べてかなり大きいものとなっています。

さらに、そこへ有機物をのせたりマルチシートを敷くなど様々な作業があります。

作者が実際に菌ちゃん農法の畝づくりにチャレンジした際のレポートを以下の記事で紹介していますのであわせてご覧ください。

材料集めが大変

菌ちゃん農法の材料

菌ちゃん農法では様々な有機物を使うことが推奨されています。推奨されている有機物の例は以下の通りです。

  • 丸太
  • 小枝
  • 落ち葉
  • 石灰など

また、丸太や竹などはある程度雨ざらしになっているものが推奨されています。

菌ちゃん農法で使用する有機物の種類と入手方法についてはこちらで詳しく解説しています。併せてご覧ください。

菌ちゃん農法が向いている人の特徴

農具と植物

ここまで、菌ちゃん農法のメリットとデメリットについて紹介してきましたが結論、菌ちゃん農法はどのような人に向いているのでしょうか。

紹介したメリットとデメリットを踏まえて菌ちゃん農法をおすすめできる人について紹介していきます。

有機農法や自然農法をやってみたい人

有機農業で育った葉野菜

有機農法や自然農法をやってみたいと思っている方は菌ちゃん農法が向いています。

菌ちゃん農法は自然農法と有機農法を組み合わせたような仕組みをしており、それぞれの農法のいいとこ取りをしたものであると言えます。

そのため

  • 農薬や肥料が一切使用されていない野菜を育てたい!
  • 環境負荷が少ない農業に挑戦したい!

などといった方には菌ちゃん農法は非常に向いています

根気強く野菜作りに向き合える人

菌ちゃん農法では糸状菌が有機物を分解しながら徐々に土づくりを進めていくため最初の一年目などは思ったようにきれいな野菜が育てられない場合があります。

しかしながら糸状菌の力によって時間をかけるほど土は良くなり自然と野菜栽培も成功するようになります。

そのため、最初の一年が失敗したとしても根気強く向き合える人が菌ちゃん農法に向いていると言えます。

頻繁に畑に来れない人

収獲されたにんじん

菌ちゃん農法は一度、畝を作ればその後は野菜の種まきと水やり、有機物の追加などが主な作業になってきます。

一方で通常の家庭菜園では、それに加えて追肥や除草、耕運、毎シーズンの畝立てなど菌ちゃん農法と比べて作業量は圧倒的に多いと言えます。

そのため、頻繁に畑にこれない方は作業量が少なくて済む菌ちゃん農法がおすすめです。

メリット・デメリットまとめ

この記事では菌ちゃん農法のメリットとデメリットについて紹介してきました。しっかりと理解できましたでしょうか。

この記事の要点をまとめると以下のようになります。

菌ちゃん農法メリット
菌ちゃん農法デメリット
  • 無農薬で野菜がつくれる
  • 無肥料で野菜がつくれる
  • 畑を耕す必要がない
  • 土づくりに3ヶ月ほどかかる
  • 畝を作るのが大変
  • 材料集めが大変

この記事を参考にぜひ菌ちゃん農法に挑戦してみましょう!!

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