菌ちゃん農法で使う有機物を徹底解説!|丸太や竹などの役割や入手方法がわかる

菌ちゃん農法で使う有機物

※この記事はPRを含みます

  • 菌ちゃん農法では有機物が重要って聞いたけど…
  • 具体的にどんな有機物が必要なのかな?
  • 必要な有機物と入手方法を教えて!

菌ちゃん農法では肥料を一切使わない代わりに丸太などの有機物を多く土に混ぜます。

この記事では、菌ちゃん農法で必要な有機物の一覧にして入手方法などについてまとめてみました。

この記事を読むことで、菌ちゃん農法の要である有機物について詳しく知ることができます。

この記事で分かること
  • 菌ちゃん農法で必要な有機物が分かる
  • それぞれの有機物の入手方法が分かる
  • 有機物の正しい使い方が分かる
  • 菌ちゃん農法で使ってはいけない有機物が分かる
この記事を書いた人
  • 貸し農園の菜園アドバイザーとして勤務。
  • 野菜作りを学んで7年目。
  • ワンランク上の家庭菜園ができる情報を発信しています。
  • お問い合わせは「こちら」から。
あおいと申します。
菌ちゃん農法はじめるならコレ必須!
  • 菌ちゃん農法の方法が書かれている公式書籍
  • 写真やイラストが多くて初心者でも分かりやすい
  • 菌ちゃん農法の基礎から発展まで詳しく学べます!

菌ちゃん農法での有機物の役割

発芽

菌ちゃん農法において有機物は糸状菌の餌として重要視されています。

菌ちゃん農法では糸状菌を土の中で繁殖させることが必要不可欠で、有機物はその支えとして土に混ぜられます。

その他にも、糸状菌が有機物を分解することで堆肥となり、野菜が吸収する栄養分になるという役割もあり欠かすことはできません。

菌ちゃん農法では糸状菌が分解しやすい炭素が多く含まれている有機物がよく使用されます。

菌ちゃん農法で使う有機物一覧

菌ちゃん農法で使われる有機物について紹介します。

この記事でおすすめする有機物は菌ちゃん農法の公式書籍でも紹介されていたものになります。

菌ちゃん農法有機物一覧
  • 丸太
  • 小枝
  • 落ち葉
  • 籾殻(もみがら)
  • 有機石灰

これらの有機物は炭素を多く含んでおり、糸状菌の餌として最適とされています。

以下の文章では、それぞれの有機物の使い方や入手法について紹介していきます。

丸太

丸太

丸太は畝の中に丸ごと埋めて使用します。丸太は他の有機物に比べて糸状菌に分解される速度が遅く、畝づくりの際に入れておくだけで5~10年間、効果を発揮してくれます。

そのため、本来は定期的に有機物を補充しなければならないにもかかわらず、丸太があることによって作業量を軽減することができます。

使用する丸太は1年以上、雨ざらしになっているものまた、直径が15cm前後のサイズが好ましいです。

丸太の入手法

丸太の入手方法は基本的にネットショッピングでの購入になります。

ホームセンターなどにも丸太は売っていますが、樹皮がついていなかったり雨ざらしにされていないなど理由から菌ちゃん農法に向いていません。

そのため、菌ちゃん農法で使う丸太はAmazonやメルカリで売っている、薪用の木を利用するのが最適です。


その他には、しいたけの原木を購入して、しいたけを収獲した後に菌ちゃん農法に利用するという方法もあります。

しいたけ原木を使った方法では木に糸状菌が残っている可能性が非常に高いため、菌ちゃん農法に向いていると言えます。


竹

竹は4分に割り、長さを1〜10cmほどにした状態で畝の上にのせて使用します。

竹は糸状菌を増やす効果が高い有機物で栄養も豊富に含んでいます。

竹は1〜2年ほど経つと糸状菌に分解されつくしてしまうので定期的な追加が必要です。

竹の入手法

竹はホームセンターやネットショッピングで購入することができます。

雨ざらしになっているものや既に糸状菌がいるものは購入が困難ですが、新品の竹でもなるべく小さくして畝に入れることで十分な効果を発揮してくれます。


小枝

小枝 朽ち木

小枝は畝の上にのせて使用します。小枝は10cm~20cm程度に折って使用するようにしましょう。

太さによっても異なりますが小枝はおおよそ1年半ほど効果が持続します。それを過ぎると再度畝に入れてあげる必要があります。

小枝の入手法

小枝の入手法は様々ありますが、無料で手に入れるのであれば公園に拾いに行くのがおすすめです。

公園に落ちている小枝を持ち帰っても大丈夫かについては自治体によって異なるので確認が必要です。小枝に関してはOKな場合が多いです。

また、持ち帰る量は必要最低限にしましょう。

落ち葉

落ち葉 枯れ葉

落ち葉は畝の上にのせて使用します。落ち葉は他の有機物に比べて柔らかいため糸状菌が分解しやすく、糸状菌の餌として重要な役割を持っています。

落ち葉は畝に入れてから1年もしないうちに分解され見えなくなるので定期的な追加が必要になります。

落ち葉の入手法

落ち葉も小枝と同様に公園に拾いに行くのがおすすめです。落ち葉が多くある9月の終わりから10月にかけて拾いに行きましょう。

落ち葉の中でも手で簡単に砕けるくらい朽ちているものが理想的です。拾うついでに落ち葉に糸状菌がついていないか探してみると面白いかもしれません。

また、落ち葉を持ち帰る際は必要最低限の量にとどめるようにしましょう。

籾殻(もみがら)

籾殻 もみがら

籾殻は畝の上にのせて使用します。籾殻は1平方メートールあたり70~80L程度入れることが推奨されており、非常に量が多いことに注意が必要です。

使用する籾殻は水にならしておく必要があり6ヶ月ほど雨ざらしにされたものが理想的です。どうしても新品しか手に入らない場合は2日ほど水に浸けておくだけでも菌ちゃん農法に使いやすい籾殻になるので実践してみてください。

籾殻の入手法

籾殻はコイン精米機の横に置いてあるものをもらうことで無料で入手できます。他には米農家さんに問い合わせると無料でもらえる場合があります。

また、これらの方法で入手できない場合はホームセンターやネットショッピングで購入することができます。

籾殻は菌ちゃん農法に使用する以外にも冬の寒さ対策など様々な用途で役立つため購入しておくといいかもしれません。


炭 籾殻燻炭

炭は土全体にまんべんなく混ぜて使用します。炭は糸状菌による土づくりを手助けする効果があります。

また、炭自体にも多くの栄養が含まれており野菜が健康に生育する助けにもなります。実際に森林を燃やし炭にしてところで農業をする、焼畑農業が成り立っていたことも考えるとかなりの効果に期待できます。

炭の入手法

炭は自作する方法と購入する方が方があります。

菌ちゃん農法の公式書籍では自作する方法が紹介されています。

炭は燻炭器という道具を使用することで簡単に作ることができます。ぜひ挑戦してみてください。

燻炭器の使用が難しいという方はホームセンターやネットショッピングで売っている籾殻燻炭や竹炭チップなどを購入しましょう。



石灰

石灰

石灰は炭と同様に土全体にまんべんなく混ぜて使用します。

石灰は酸性に傾いた土壌pHをなおす効果と土に不足しがちなミネラル分を補給する効果があります。

石灰には様々な種類がありますが「有機石灰」を使用するようにしましょう。有機石灰とは主に貝の殻が原料になっている石灰のことでゆっくりと時間をかけて分解されるという特徴があります。

石灰の入手法

有機石灰はホームセンターやネットショッピングで購入することができます。

家庭菜園で使用する程度だとパックに入った小さいサイズのものでも十分な量と言えます。

石灰には「消石灰」「苦土石灰」などの菌ちゃん農法では使用できない種類があるので購入する際は注意が必要です。

菌ちゃん農法で使ってはいけない有機物

禁止する女性

ここまで菌ちゃん農法で使用すべき有機物についてまとめてきました。

その一方で菌ちゃん農法では使わないほうが良い有機物もあります。以下の文章では菌ちゃん農法に向いていない有機物について紹介していきます。

通常の農業ではよく使われる有機物ですので間違えて使わないようにしましょう。

菌ちゃん農法で使ってはいけない有機物
  • 米ぬか
  • 家畜糞堆肥
  • 野菜くずなどの生ごみ

これら3つの有機物は窒素分を多く含んでいるため糸状菌の餌として不向きとされています。なるべく使わないようにしましょう。

また、菌ちゃん農法では意図的に土壌を窒素不足にして窒素固定菌の増殖を促します。そのため窒素分の多い有機物は入れないようにしています。

菌ちゃん農法で使う有機物一覧まとめ

この記事では菌ちゃん農法における有機物について様々解説しました。この記事の要点をまとめると以下の通りです。

  • 菌ちゃん農法では「丸太・竹・小枝・落ち葉・籾殻・炭・石灰」が使われる
  • それぞれの入手方法を紹介
  • 窒素分が多いという理由から菌ちゃん農法に「米ぬか・家畜糞堆肥・生ごみ」は向いていない

この記事を参考にぜひ菌ちゃん農法に挑戦してみましょう!

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