菌ちゃん農法で連作障害は起こる?連作障害を回避する方法を徹底解説

この記事では「菌ちゃん農法で連作障害は起こるのか」について解説していきます。

この記事を読むことで菌ちゃん農法と連作障害の関りについて知ることができ、菌ちゃん農法の実践に活かすことができます。

この記事で分かること
  • 連作障害とは何かについて分かる
  • 連作障害の原因が分かる
  • 菌ちゃん農法で連作障害は発生するのかについて分かる
この記事を書いた人
  • 貸し農園の菜園アドバイザーとして勤務。
  • 野菜作りを学んで7年目。
  • ワンランク上の家庭菜園ができる情報を発信しています。
  • お問い合わせは「こちら」から。
みやび(@miyabi_ooo)と申します。

連作障害とは

まずは連作障害について知っておきましょう。

連作障害とは同じ場所で同じ科の野菜を連続して植えることで発生する障害のことです。

連作障害がおきると野菜が病気にかかりやすくなったり、生育不良を起こすなど被害は様々です。

連作障害の原因

連作障害の主な原因は土壌成分の偏りによるものです。

同じ場所に同じ種類の野菜を植えると必然的に養分や生息する微生物に偏りができてしまいます。

これによってその野菜に必要な栄養が不足したり特定の微生物が大量繁殖するなどして連作障害がおこるのです。

結論。菌ちゃん農法でも連作障害は起こる

菌ちゃん農法で連作障害はおこるのか?についての結論は「連作障害は起こる」です。

残念ながら菌ちゃん農法であったとしても連作障害はおきてしまいます。

しかしながら、菌ちゃん農法では通常の栽培方法に比べて連作障害が起こりにくく、また、被害も軽いです。

そのため、菌ちゃん農法ではネットなどに記載されている連作障害を受けないために空ける期間よりも短いサイクルで野菜を栽培することができます。

菌ちゃん農法で連作障害が起こりにくい理由

上記で菌ちゃん農法では連作障害が起こりにくいと紹介しました。そこで気になるのが「なぜ菌ちゃん農法は連作障害が起こりにくいのか」ではないでしょうか。

その答えは「糸状菌が土に栄養をバランスよく供給しメンテナンスしてくれるから」です。

菌ちゃん農法で重要視されている糸状菌は有機物を分解しながら豊富な栄養を届けてくれます。そのため、土の栄養バランスの偏りによって発生する連作障害が防止・軽減されるのです。

また、糸状菌は土深くまで菌糸を伸ばして野菜の栄養吸収を助ける役割があるため、野菜の連作障害防止に非常に効果的と言えます。

菌ちゃん農法で連作障害を起こりにくくするための工夫

菌ちゃん農法で連作障害をできるだけ防止するためにできる工夫について紹介します。

糸状菌が活動しやすい環境を作る

連作障害を防ぐには菌ちゃん農法の要である糸状菌が活動しやすい環境を作ることが重要です。

糸状菌が活動しやすい環境とは具体的に

  • 土に適度な水分がある
  • 適切な有機物がある
  • 水はけが良い土

などが挙げられます。

これらの条件を整えることで糸状菌は繁殖し、連作障害を防いでくれます。

有機物が完全に分解される前に追加する

連作障害の対策として糸状菌の餌となる有機物が常に畝の中に入っていることは重要です。

その理由は糸状菌は有機物を分解することで植物が吸収できる栄養に変換し、土の栄養バランスを整えるからです。

このように大切な有機物が全て分解され畝の中に無い状態になると糸状菌の活動は抑制され、土の栄養バランスも崩れてしまいます。

それぞれの有機物がどのくらいで分解され、どのくらいの頻度で追加するべきなのかについてしっかりと把握しておきましょう。

菌ちゃん農法で使用する有機物の詳細は以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

連作障害に強い野菜と弱い野菜

連作障害に強い野菜と弱い野菜を知っておきましょう。

知っておくことで連作障害を考慮した栽培計画を立てやすく、家庭菜園での失敗が少なくなります。

連作障害に強い野菜

連作障害に強い野菜は以下の通りです。

  • カボチャ
  • サツマイモ
  • ネギ・タマネギ
  • ニンジン
  • レタス

これらの野菜は1年ほど空ければ連作障害なく育てられます。また、連続して植えたとしても連作障害による被害は少なく育てやすくなっています。

菌ちゃん農法のように同じ畝を数年使い続ける場合はこのような野菜を積極的に栽培してみるといいかもしれません。

その他、連作障害に強い野菜についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

連作障害に弱い野菜

連作障害に弱い野菜は以下の通りです。

  • ハクサイやキャベツなどのアブラナ科野菜
  • ナスやジャガイモやトマトなどのナス科野菜
  • キュウリ・スイカなどのウリ科野菜

主にこれらが連作障害に弱い野菜の代表例です。上記の野菜を植える際は最低でも2年程度空けた状態でないと連作障害が出てきてしまします。

事前にしっかりと計画を立て、植える野菜の場所を毎年ローテーションする「輪作」を実施するようにしましょう。

菌ちゃん農法の連作障害まとめ

この記事では菌ちゃん農法での連作障害について解説してきました。しっかりと理解できましたでしょうか。

この記事の要点をまとめると以下の通りです。

  • 連作障害は土壌の偏りが原因で発生する。
  • 連作障害は菌ちゃん農法でも発生するが比較的発生しにくく症状も軽い
  • 連作障害を防ぐために「糸状菌が活動しやすい環境を作る」ことと「有機物を切らさない」ことが重要
  • 連作障害に強い野菜と弱い野菜を知って計画を立てることが重要

この記事を参考にぜひ菌ちゃん農法に挑戦してみてください!

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この記事を書いた人

・みやびと申します
・野菜を学んで7年目の20代
・無農薬野菜についての情報を発信しています!

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